ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)/講談社
¥799Amazon.co.jp
≪読むきっかけ≫
きっかけは忘れてしまいましたが、
興味があったので、図書館で予約したのだと・・・
≪簡単な内容紹介(アマゾン参考)≫
1960年代から80年代にかけて、
多くの子どもたちが夢中になったウルトラシリーズ。
ミニチュアや着ぐるみを駆使して、あたかも実写のように
見せる独自の特撮技術を有し、
日本のみならず世界の映像業界をリードしてきたはずの円谷プロから、
なぜ、創業者一族は追放されたのか。
「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二の孫にして、
「円谷プロ」6代社長でもある円谷英明氏が、
「栄光と迷走の50年」をすべて明かします。
≪気になる部分の抜粋≫
●著作権ビジネスは、新しいコンテンツを創造しなくても“過去の遺産”に
頼ることで一定の期間は継続的にお金が入ってきます。楽観的になって
士気が緩んでしまう麻薬のような作用があったかもしれません。
キャラクターが陳腐化すれば、じり貧になりますが、実際にそうなるまで
危機感は生まれません。
●結局、ウルトラシリーズには、その時々で適当に変えてしまう
ご都合主義=「しょせん子供番組なのだから何をしても許される」
という言い訳が、常に付随していました。ウルトラシリーズの変遷を見て、
大人になったファンは次第に離れていきました。時には嫌悪感すら
抱かせてしまったことが、円谷プロ「最大の失敗」だったと思います。
子供は親の表情を常に見ていて、親の感じ方に敏感に反応するものです。
ファンのこだわりを軽んじ、子供の感性をも軽んじたことで、しっぺ返しを
くらったのだと思います。
●円谷プロのような会社は、社員数が少ないこともあって、どうしても人事が
甘くなりがちです。個々人の信賞必罰を厳正に行う以前に、権力者に
取り入って策謀をめぐらす人間につけこまれやすい弱点があります。(中略)
過去の栄光にとらわれ、ウルトラマンを酷使するうちに、いつの間にか
みずぼらしくさせてしまったのです。
ウルトラマンが泣いている―
今にして思えば、現実の世界でウルトラマンを悲劇のヒーローに
してしまったのは、我々円谷一族の独善か、驕りだったのでしょう。
≪感想≫
いかがでしたか?
「ウルトラマン」、細かい種類や設定は抜きにして、
老若男女誰でも知っているヒーローではないでしょうか?
それだけ幅広い層から認知度もあり、人気のあるウルトラマンですが、
誕生までにはいろいろあり、そこからシリーズからされるまでも
いろいろあったようです。
僕でいうなら、再放送で知ったことも含め、
ウルトラマン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラセブン
ウルトラマンエース、レオ、タロウ、80(エイティー」ぐらいが
記憶に残っています。
それらはどのようなコンセプトで生まれたのか?
自信を持って送り出したのに不評だったウルトラマンもいるようです。
しばらく新型のウルトラマンが生まれなかったのですが、
ティガやダイナやコスモス、ネクサス、メビウス、ゼロなどで
息を吹き返したようです。
ティガはV6の長野さん、
ダイナはつるの剛士さん、
コスモスは杉浦太陽さんなど
仮面ライダーや戦隊ヒーロー物同様、
イケメン俳優が抜擢されることも
復活の原因だったのでしょうか^^
ウルトラマン創生期から現代まで
ウルトラマンを生み出した円谷さんの親族が
著者目線で振り返る作品です!
裏話も満載でとても面白く読めますので、
ウルトラマンに熱中した方にはオススメできます^^
«1Book 1Action (この本から1つ実践すること)»
◆ 一本筋の通ったコンセプトを守る!
≪最後に一言≫
★ 今後のウルトラマンはどうなっていくんだろう・・・
僕の子どもたちもウルトラマンに夢中ですよ^^
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ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)/講談社
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最後までお読み下さり、ありがとうございます<(_ _)>